出演は、川崎市民プラザと同じ高津区にある洗足学園音楽大学の卒業生と在校生の皆さん。
現在、東京藝術大学大学院に在学中の海老原美保さん（ソプラノサクソフォーン）をリーダーに、兼田柊子さん（アルトサクソフォーン）、中原雄太郎さん（テナーサクソフォーン）、矢澤亘さん（バリトンサクソフォーン）の4名によるサクソフォーン四重奏の演奏でした。若さ溢れるフレッシュな演奏や飾らないトークと曲目紹介で和やかなコンサートになりました。

「サロンコンサート」とは、元々は18世紀ごろの宮廷や貴族の邸宅で開催されていた社交の場のことで、現代では一般的にコンサートホール以外の比較的小規模なスペースでの演奏会や、飲食店などを一部使用して行われるコンサートを意味します。

椿サロンコンサートも、お客様と出演者の距離が比較的近く、ステージと客席が同じ高さなので、すぐ目の前で演奏しているように感じられました。また、途中休憩には出演者がお客様のもとへ出向き、感想や音楽談義に花を咲かせていたのも、サロンコンサートならではだったと思います。
お客様アンケートでも、「出演者と交流できるほど距離が近いコンサートは楽しかった」「近くで生の演奏が聴けて良かった」とのご感想をいただきました。

最後に特筆すべきは、椿亭の「店長」あらため「シェフ」によるサロンコンサートオリジナルメニューです。
普段はからあげ定食やうどん、カレーなど和食メニューが中心ですが、この日の椿亭は一味違いました。
3種のカナッペ（サーモンムース、カマンベール、バジルトマト）・エビとアスパラのクレープ包み焼・フライドチキン＆フライドポテト・スモークサーモンのマリネ・トルティーヤ～サルサソースディップなど、いつものメニューからは想像できない品々に椿亭シェフの底力を見せつけられました。

今回出演した4名は、今後の活躍が期待される若手演奏家たちです。
またどこかで彼らの活動を目にした際には、「椿サロンコンサートを聴きました」と声を掛けてみてください。

文化事業担当より